こちらのコーナーでは自分の担当したネリネのエピソードについて解説させていただきます。

ネリネの物語は即興の産物


そもそも2017春のじゃぶマイが終わった時点で、花騎士夢想に参加するかどうかは不鮮明でした。出たとしても「ちょっとした短編を仕上げようか」という程度の考えで、短編を一作作ればラッキーか?とも思っていました。
ネリネの物語は頭に突然ひらめいたものが原案となっております。プロットだけなら15分程度でまとまり、初稿まで仕上げるのに3日程度かかったと思います。
構想段階の時点でオリジナル舞台、トリカブトの団長とは別人、オリジナルヒロインとアイデアが固まっていて、書くことに苦労はさほどありませんでした。


「読みやすさ、わかりやすさ」を第一にした作品


元々私の取り扱うお話は「設定が多すぎて、辻褄を合わせるのが大変」なモノが多くありました。なのでネリネエピソードの場合は簡単でわかりやすい内容を書くことにしました。色々と理由があるのですが、「短編だから中身がゴチャっとすると読みづらくてかなわない」と思いましたので、分かりやすいお話を心がけました
しかし、書き終わったあとで問題が。「このお話は花騎士ユーザーには受け入れられてもらえるのかな」という心配でした。合同誌となる以上他のライターとの担当キャラ被りを防ぐため、当初から私の物語は「原典からキャラ一人ないし二人。舞台はオリジナルの場所」という自分ルールを作っておりました。
その結果で今回の私の作品はゲーム出典のキャラがネリネのみという、ある意味異常事態のエピソードになってしまったのです。
「既存のキャラをネリネの相手にして踏み台にしたくはない」、「下手なお話を書いて公式の解釈とまるで異なるものを作るのは避けたい」、「何よりネリネのキャラを全面に押し出したい」、「ロリいネリネを書きたいんだ(最重要)」と言った理由から主人公をネリネとして、天然気味な性格のお兄さん団長とコンビを組んでもらい、「花騎士を募るための旅」を描く物語となりました。


二人のオリジナルキャラ・団長とイキガミ


私の書くブラウザゲーの主人公的立ち位置キャラは、基本的に名前がありません。二次創作では「ヒロイックな原作キャラを描く」ということを第一と考えていますので、「自分の考えた最強のオリキャラ」を避けるために印象に残る要素を排除するようにしているからです。
しかしこのネリネ団長、書き終わった後でいいキャラしてると思いました(笑)。天然、天才、マジメと物凄く直近で書いたことがあるような既視感の強いキャラ属性を付けてしまい、特に天然属性の影響で、ゲーム本編ではネリネのほうがボケ気味なのに逆にツッコミキャラに変貌するという珍事件が起きてしまいました。最終的に「コレはコレでアリ」と判断し、リリースに至りましたがいかがでしたでしょうか。
イキガミの存在についてはかなり苦肉の策です。構想段階でネリネ組の敵となるキャラが欲しかったのですが、花騎士の敵である害虫は人ではなく、害虫で、人語も理解できません。一切話の通じない敵です。短編に出したら確実に血なまぐさいことになります。
かと言って花騎士を題材として書いている以上、ただのラブコメや百合を書く気にはなれませんでした。面白みのない「キャラ借りただけの何か」になると思ったからです。「スプリングガーデン世界の騎士生活を書きたい」とは思いましたが、相手役の扱いが難しく、単なる踏み台にさせるのも良くないと判断しました。
そこで私は、花騎士の要素に関われるキャラを新たに作ることにしました。それがイキガミです。
ご覧になった方なら分かるかもしれませんが、それなりに嫌味なやつとして書きました。かと言って強烈にあくどい奴にしたら後味が悪そうなので、短編で収まるレベルにしておきました。一種のオリジナル花騎士と言うものになりますが、名前や外見についてはご自由な想像をおまかせするものとします。友人からは何故か「クイーンズブレイドのクモ和服女」と言われましたが……、私はクイーンズブレイドをやったことがないのでたぶん偶然です。

私の想像したモデルは某バルベルデの歌女東の方のぬえ妖怪だったり。ちなみにネリネ団長のモデルは某手強いSRPGカチューシャ王子超調整者です。(フライハイトを和訳すると分かるかも)


ネリネの戦い


中盤の戦闘シーンは花騎士なら付き物ということで入れてみました。『氷の矢』『氷の剣』は前者は公式小説版、後者は通常verの通常攻撃より拝借しました。
人間、命をかけて本気で戦うなら一対一などまずありえないのですが、この小説では展開上イキガミとのタイマン勝負が存在します。全体で2つの戦闘がありますが、この小説でのネリネは「使う魔法が強すぎて小回りがきかない」描写が多くなったと思います。ネリネの潜在能力は高位に位置するとは思いますが、まだまだ未熟な彼女らしく見えるように心がけたつもりです。