このページは運赤SEを見終わった人向けのネタバレ解説になります。まだ内容を見ていないという方は回れ右!(自己責任でお読みください)


この先二百由旬↓

運命の赤い瞳の裏話

本当にガンダムのキャラと東方のキャラを絡ませていいのかという、迷いがあった


今でも度々考える部分ではありますが、この作品では早苗とシンが協力して親しくなる要素があります。勢いで作った動画版は今みると色々と無理がありすぎる部分があり、それが影響したのか、シンはニコ動で「フラグ建築士」などと言われておりました(笑)。

今回の書籍版ではその点を自然にするために、ドラマ性の改良を念頭に置きました。SE1巻で、早苗とシンが精神世界で友人となる下りは何度も書き直して力を入れたシーンのつもりです。実は初稿段階では早苗の精神世界突入直前の、こいしがからかうシーンはありませんでした。書き終わったあと、こいしは暗くなりがちな本作のストーリーを柔らかくしてくれるいいキャラになったなーと痛感しました。

運赤でのロリキャラ筆頭のにとりは、本作では物語開始時点からシンと一緒にいるという流れになりました。シンの幻想入り部分をまるごとカットして、早苗側からシンに会いに行くようになったストーリーの影響です。だからこの本でも前半はにとりに対してはフランクでも、早苗に対しては一歩引いているような対応をシンもしています。二人がシンの友達として同じラインに立てたのは、終盤のフリーダム撃墜シーンからと言えるでしょう。

ガンダムSEEDと東方というコラボストーリーを書き直すことになっても、この四人は外せない。


出る度に(ヒロイン力も)強化されるさとりさん


地底編を扱うSE1巻では、動画版と大筋は一緒のストーリーにしています。2巻からは完全に別物となりますが、やはり地底編は書き直したい思いが強く、さとりさんも動画版と変わらず続投していただきました。動画版では実はデスティニーにまともなダメージを与えられない欠陥能力でしたが、SE版のさとりさんは動画版二度目の出演時よりパワーアップ。フェイズシフトも突破できる攻撃力に、身体の動きに合わせて意のままに操れる特別仕様のフリーダムを生み出してしまいました(もちろんシンのトラウマから読み取ったもの)。実は裏設定で、「シンからはジャスティスも先代フリーダムも読み取れたが、さとりの趣味でSフリーダムにしている」というのがあり、小説となる本作ではカラーリングまでさとりさん仕様になっていて正にやりたい放題。裏返せば、コレぐらいしないと新生デスティニーのデビュー戦にふさわしくないかなと考えた結果になります。
動画版では何故かヒロインに後半で格上げになりました。コレは書いた自分でさえよくわからない経緯だったりします。何故か番外編が思いついて、何故か動画ができて、何故か再出演……恐ろしいキャラです。
地底編では悪ヒロインを貫いた彼女ですが、ラストのこいしの口ぶりからすると……?


フルウェポン・コンビネーションの扱い


ゲーム作品ではおなじみデスティニーの「武装一斉攻撃」も本作で続投。運命の赤い瞳シリーズでも動画版に倣って「フルウェポン・コンビネーション」と早苗に名付けられています。(SE2巻以降は武装一斉攻撃の読み仮名として登場)動画版では早苗の連続攻撃からヒントを得ましたが、今作ではさとりが行なった連続攻撃をアレンジして返すという展開になりました。つまり、原案はさとり発案ということになります。この技は本作品でも必殺技扱いですが、デスティニーガンダム&シンでしか行えない、特別な技に位置づけられています。にとりの整備と、早苗の祈りと、さとりの強い意志を受け取ったこの技は、今後も物語を彩るシンの技として活躍していくと思います。


一番動画版から変わったキャラは早苗


動画版ではパイロットのシンに対する憧れが強くなって惹かれた早苗ですが、本作では「過去に死んだ歳下の子供にシンが似ているから気になった」という風に変更しております。
この変更には特に強い理由があって、動画版では早苗の過去をまともに描写していないということがありました。正確には書く尺がなかったのですが、本作ではそれを整理した上で入れることを決めました。その結果本作独自のキャラとして「運命の赤い瞳の東風谷早苗」が出来上がったと思います。
本家本元の早苗は作品ごとに新たな面が明らかになるという、とてもアグレッシヴなキャラですが、運赤版早苗はSEEDの作風に合わせたかのような落ち着きを持ちつつ繊細な性格になっています。(にとりはわりとそのままだと思っていたら本家でゲスキャラになったので結局一緒かも)
この作品では何かとシンサナとカップリングが取り上げられる気がしますが(笑)翔一はルナマリアも好きですよ!ステラも!この作品の早苗とにとりは性格にSEED成分等を混ぜているので半分「運赤オリジナル」キャラとお考えください。