もう一人の『力』の使い手の物語

覚醒、白銀の騎士


もう正体はバレバレかもしれませんが(イラスト担当のういらあくるさんには必要だったので秘密裏?に明かしています)シンのライバルキャラとなる新キャラ、レイが登場です。某・ザ・バレルではないです。色々理由があって、まだ。動画版で印象づけた指揮者服をまとっての正式参戦となり、2巻では活躍します。表紙では非常にかっこいい姿で物騒なモノをお持ちになっています。元々運命の赤い瞳はレイかガンダム00のロックオンが幻想入りする作品で、レイが参戦するのは当然とも言えました。その場合、にとりも早苗も出番がなくて、かなり強引な展開で作品が組まれていましたが、矛盾点を解消できず断念せざるを得ませんでした。(ロックオンも同様)前作の早苗もそうなのですが、運命の赤い瞳シリーズでは特に印象強いキャラにはオリジナルデザインの服だったりアクセサリーをするようにお願いしています。(早苗なら青のリボン、レイはあくるさんアレンジの指揮者服)なお、あるシーンで「コンダクター」と名乗るシーンが有りますが、コレはDMMゲーム作品、ガールズシンフォニーより着想を得ました。

ういらあくる様描き下ろし表紙。レイの衣装はこの作品用にアレンジされています。


微笑む青娥娘娘


動画版では香霖堂のギャグ溢れるエピソードに1シーンだけ出ていた青娥さんが正式参戦しました。動画版では地底編以降は星蓮船編に繋がりますが、SE版では東方深秘録や東方輝針城相当の物語が終了している設定です。それに伴い、神霊廟組との原作展開はすでに終了していることにしています。青娥は原作でも強大な力に惹かれる性格を持つらしく、今作ではそれを強調し、やや大人な感じでキャラクターを設定してみました。(外見年齢は20代ぐらいと考え、劇中自信過剰気味な性格かも)序盤でいきなり妖夢と戦うというアグレッシヴな立ち回りを演じるのは、動画版でも演出した格闘多めの「運赤版弾幕ごっこ」の流れをくんでいます。その際なんでも切れるかんざしで妖夢の刀を受け止め、切り返すというシーンがありますが、流石に楼観剣が折られたら妖夢の立場がないため、贄殿○那みたいな設定がついてしまいました、楼観剣。


この作品はガンダム?東方?


動画版から常々話題に上がるこの作品の売りですが、翔一としては「どちらの要素も光るコラボストーリー」であるようにしているつもりです。その為、幻想入りと言う冠をタイトルなどに反映させないようにしました。(主人公が早苗というのもある)特にこの二巻では「前時代的な世界に異物が入ったらどうなるのか」を中心としたエピソードを組んでいて、早苗、レイを中心に科学の侵食が本格的に始まりました。途中で霖之助や魔理沙も動画版から続投して参戦しますが、平然と霖之助が河童でもないのに機械を扱うのはある理由があります。にとりも「幻想郷に科学が入ったらどうなるのか」と不安視し、オーバーテクノロジーがいかなる結果をもたらすのかが、この2巻のラストとも言えます。もちろん東方側が持つ弾幕ごっこ、今の現実世界が持たない太古の平和と言った要素も描いてみました。2巻はSEED成分が多めになりましたが、3巻では東方成分が多くなるようなバランスにしております。次回もお楽しみにしてください。

レイサイドの描写としてのワンシーン。あくるさんに渡したレイアウト原案には動きの例えとして「青娥は息子を紹介するお母さんっぽい感じにしてください」と書いちゃってたり。


飛翔、紫紺の翼


今作からある事情でシンの機体がインパルスガンダムになります。目次にもイラストを掲載していますが、実はあのインパルス、私の作ったガンプラを下地にして作っております。動画版では諸事情でフリーダムガンダムに乗る展開にしていましたが、SE版では差別化のため、ついにデスティニーインパルスにシンが乗りました。といっても本家本元のそれではなく、リジェネスをベースとした簡易版となっております。(劇中での名称はデスティニーインパルスガンダムR・シン仕様。以下リジェネス)にとりちゃん渾身の一作。劇中でにとりも発言していますが、リジェネスは存在そのものが『毒』と捉えられており、「幻想郷の平和を乱す科学の一つ」というマイナス面で受け止められるシーンがあります。しかし、リジェネスは今作で「毒も使い方次第」という風に活躍してくれています。もしリジェネスのファンがいましたら、今作で楽しんでいただけると非常に嬉しいです。
余談ですが前作が花騎士トリカブト主役だったため、私の作品で『トリカブト』が二作品連続で出たことになります。(〝インパルス〟の武器、ウルフスベインは和訳するとトリカブトを指します)それ絡みのネタも文中に一つ入れていたり……